マイナンバー制度の不安、電子証明書はネット上で盗み見されないか?
2015/11/28
マイナンバー制度で発行される「個人番号カード」。このカードにあるICチップを使った公的個人認証サービスについての不安と疑問について解説します。
■「個人番号カード」は個人情報を相手に伝えずに本人確認をすることもできる
この「個人番号カード」を使うと、あなたの個人情報を相手に伝えずに本人確認をすることもできるようになります。
このカードにあるICチップには「署名用」と「利用者証明用」という二つの電子証明書の機能が付いています。
「署名用」には「氏名、住所、性別、生年月日」の基本四情報が含まれています。
「利用者証明用」には「氏名、住所、性別、生年月日」の基本四情報は一切なく、証明書の発行番号や発行年月日などの情報が入っています。
例えば、ネットで銀行口座を開設する場合、免許証などの身分証明書のコピーを郵送して本人確認をしなければなりませんが、この手続を「署名用」の電子証明書で行なうことができるようになります。
「利用者証明用」はオンラインバンキングなどで利用できるようになります。
「署名用」としてあらかじめ送っている電子証明の情報と、「利用者証明用」の電子証明書の情報を照会することで個人情報を一切送らなくても本人確認ができ「ログイン」ができるようになります。
■マイナンバー制度「電子証明書」はネット上で漏れないのか?
カードリーダーで「個人番号カード」を差し込み公的個人認証をする場合、電子証明書は暗号化され、「公開鍵」と共に銀行などの相手方に送信されます。
その情報がさらに専門の公的機関で照会されて「有効」とされて、初めて認証をする仕組みですので、「電子証明書」がネット上で漏れる危険は低いと思います。
そもそも、個人番号カードがなければ電子証明書が使えないので、「なりすまし」による被害を受ける心配はありません。
■個人番号カードを紛失した場合の不安
個人番号カードを紛失した場合、そのカードを悪用される心配はないのでしょうか?
個人番号カードで電子証明書を使い場合、事前に設定した暗証番号を入力する必要があります。ですから、この「暗証番号」は他人が推測しにくい番号を設定してください。
さらに、暗証番号は何度か入力間違いをすると(署名用が5回、利用者証明用が3回)自動的にロックされるようになっています。
■マイナンバーに関しての疑問や苦情、何か困ったときの相談と問合せ先一覧
⇒http://oyajika.com/1996.html
★⇒マイナンバー制度と住基ネットとの違い
★⇒マイナンバー制度「社会保障、税番号制度」の解説
★⇒マイナンバー制度の通知方法と、個人番号カードの申請と受け取り方法
★⇒マイナンバー制度の不安、個人情報が外部に漏れ悪用されないのか?
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