雛人形の並べ方(関東と関西)飾る時期と片付けの時期
2021/02/16
雛人形はいつ頃から飾り付けをするのが良いのでしょうか?
そうして、いつまで飾っておけるのでしょうか?
雛人形の並べ方も意外と難しいものですよね。
さらに関東と関西では地域によって雛人形の並べ方も異なるようです。
そんな、雛人形についての疑問にお答えします。
雛人形を飾る時期
特にこの日から飾り付けるという明確な日付けは決まっていません。
一般的には立春(節分の翌日)から二月中旬頃までに飾るのが一般的です。
雛人形をしまう時期
一般的には、雛祭りから二週間後、つまりは三月の中旬頃までにはしまうようにとされています。
しかし、関西地方では旧暦のひな祭りにお祝いをする習慣が強いので、そのため新暦の3月3日の直前に飾り、旧暦のひな祭りにあたる現在の4月3日頃に片付けます。
雛人形の雛壇への並べ方(段飾りと平飾り)
雛人形には「平飾り」と「段飾り」があります。
「平飾り」とは、お内裏様とお雛様のみの雛人形を飾るものです。
「段飾り」は三段、五段、七段になっており、お内裏様とお雛様の他、三人官女や五人囃子、右大臣左大臣と呼ばれる随身、御所車やお雛様の嫁入り道具などを飾ります。
関東では、向かって左側が男雛で右側が女雛
京都や関西の一部では、向かって右側が男雛で左側が女雛
※女雛を「お雛様」と呼ぶのは誤りで一対で「内裏雛」といいます。
関西と関東で置き方が逆になる現象の要因は、内裏雛が模しているという「帝」と「妃」の位置が、昔と今では変わっているからです。
日本には古くから「左方上位(左側の方が位が高い)」という考え方がありました。ですから左大臣と右大臣では、左大臣の方が格上になります。
雛人形は平安貴族の姿をしていますが、平安時代の帝は、妃の左側(向かって右)へ座っていました。京都と関西の一部では、そのしきたりに従って、現在でも内裏雛を並べているのです。
一方現在の皇室では、天皇は必ず皇后の右側(向かって左側)に立たれます。座られる場合も右側です。この位置の取り方は、西洋式のルールにのっとっています。明治時代の終わり頃から日本でも西洋に準じて、このルールが取り入れられました。
関東の雛人形の並べ方は、現在の皇室の基準で並べているのです。
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