介護保険制度の解説 地域密着型サービスとは
住み慣れた場所で介護が受けられるのが「地域密着型のサービス」です。高齢の親が介護を必要となった時、住み慣れた地元で介護を受けられるサービスです。
■地域密着型サービスは市区町村が主体
この地域密着型サービスは国ではなく、各市区町村が整備を定め、各市区町村の権限で事業者を指定します。そのためのサービスの指定基準や介護報酬はそれぞれの地域によって異なります。
このサービスは原則としてその市区町村に住む人しか利用できません。
■とのようなサービスがあるのか
★ 夜間対応型訪問介護
一人暮らしをするお年寄りや、高齢者だけの世帯の不安を解消するために、介護福祉士やホームヘルパーが夜間や早朝に定期的に巡回する訪問介護サービスです。24時間対応の通信システムにより、随時の訪問介護を受けることもできます。
★ 小規模多機能型居宅介護
施設への「デイサービス」を中心に、一人ひとりの生活に合わせて「自宅への訪問」や「施設への泊まり(ショートステイ)」を組み合わせることができます。
★ 地域密着型 特定施設入居者 生活介護
定員29人以下の小規模な有料老人ホームなどの介護専用型特定施設。入浴や食事、身の回りの世話などの生活介護や機能訓練が受けられます。
★ 地域密着型 介護老人福祉施設 入所者 生活介護
定員29人以下の小規模な特別養護老人ホーム。入浴、排泄、食事などの介護や日常の世話、機能訓練、療養の手助けを行います。サテライト特養とも呼ばれる。
■認知症対応のサービスとは
★ 認知症対応型 通所介護
認知症の人が日帰りでデイサービスセンターに通い、食事、入浴、機能訓練などの日常生活の介助を受ける。「要支援」「要介護」の人も利用できます。
★ 認知症対応型 共同生活介護
グループホームといわれる施設です。その人の日常生活でできない部分について介護職員から介助を受けながら生活する。通いや、短期入所もでき、在宅での生活が困難になったとき、この施設で暮らすこという選択もできます。
■ 横出しサービスとは
市区町村独自で介護保険にはないサービスを提供する。サービス内容は「訪問給食」「オムツ給付サービス」「訪問理美容」などですが、各市区町村により内容は異なります。
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