マイナンバーで株式投資、FX取引、課税逃れの海外預金は難しくなる
マイナンバーと銀行口座とのヒモ付が将来的には義務付けられる予定です。
そうなると、個人の資産が税務署に把握されてしまうようになります。
誰が、どこに、どれだけの資産を持っているのか税務署は簡単に知ることができるようになります。
近い将来には、マイナンバーとヒモ付されていない銀行口座は預金が引き出せなくなる可能性もあります。
■マイナンバーと株式投資
株式投資をすると、株で得た利益などの税金は証券会社が代行する場合もあります。
特定口座を作り「源泉徴収あり」を選択すると自動的に納税が行なわれます。個人で納税手続きをするのが面倒な人には便利な制度です。
この「特定口座」も将来的にはマイナンバーとヒモ付される予定です。
現在も「特定口座」は税務署に把握されているのですが、マイナンバーとヒモ付されると、複数の証券会社に分割して株取引をしていても税務署は簡単に把握することができるようになります。
■マイナンバーとFX取引(外国為替証拠金取引)
FX取引は「雑所得」に分類される自己申告です。外国為替証拠金取引をすると、FX会社から1ヶ月ごとに取引履歴が送られてきます。
それを1年分まとめて確定申告(自己申告)をしなければなりません。しかし、確定申告をしない人もこれまではいたようです。
今後、マイナンバーとFXの口座をヒモ付されるようになると、無申告はすぐに税務署に知られてしまうようになります。
■マイナンバーと海外預金
日本での課税逃れの為に、資金を海外口座に移す「資産フライト」もマイナンバーにより難しくなります。
2014年から始まった「国外財産調書制度」により、海外資産を5000万円以上保有している人は申告しなければならなくなりました。
2015年7月からは資産持ち出しが課税対象となる「出国税」もかかるようになりました。
マイナンバーにより、税金逃れのために海外への資金移動することはさらに難しくなるでしょう。
■マイナンバーに関しての疑問や苦情、何か困ったときの相談と問合せ先一覧
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