パンジー、ビオラの栽培方法 育て方
2019/05/26
パンジーはヨーロッパ原産のスミレを園芸用に育成したものです。野生種に近い丈夫な小輪系は「ビオラ」と呼ばれています。春から秋にかけて長く咲き続け寒さにも強い花です。パンジーは寒さに強いので冬でもできるだけ戸外にだし、霜の心配があるときは軒下に移すようにしましょう。花後の花がらをこまめに摘み取ると、花つきがよくなります。
★種まき:8月上旬~9月下旬
★植えつけ:10月上旬~11月下旬
★開花期:11月上旬~12月、 1月~5月下旬
■パンジー購入時のポイント
暖かい地域では晩秋から苗が販売されています。パンジーは品種が豊富なので、あらかじめ配色や花の形などを決めてから購入しましょう。
苗は株がコンパクトで、葉数が多く、しっかりと締まったものを選んでください。徒長したもは避けてください。
とくに厳冬前に購入する場合、徒長した株は弱りやすいので注意してください。
■パンジーの育て方のコツ
・日当たりと風通しがよく、水はけのよい肥沃な用土を好みます。
・植え付け時には元肥を十分に入れ、育生のよくなる春から追肥を与えます。
・用土の過湿を避けるようにし、土の表面が乾いてきたら十分な水を与えます。
・パンジーはタネができやすく、タネができると株が弱ってきますので、咲き終わった花がらは早めに花首から摘み取るようにしてください。
・花がらを摘み取るタイミングは、花が完全にしおれるまで待たず、花弁の緑が痛み始めたり、しおれ始めたら摘み取ってください。
摘み取るところは、花弁の下にタネができるので、花弁だけでなく、花首の下から茎を摘み取ります。
■種まき
普通は8月下旬~9月上旬に種子を播くのですが、この時期は高温すぎるので半日陰で風通しの良い所で発芽させます。
種子の発芽適温は10~15℃と低いので、冷蔵庫に低温貯蔵してからピートパンにばらまき、日陰の涼しい所に置きます。
■苗の移植
発芽したら別のピートパンに3センチほどの苗間で移植する。
■ポットに移植
発芽後、本葉2~3枚に苗が育ったら3号ポットに1本ずつ移植します。用土は市販の培養土を使います。
■植え付け用土
庭植えは、腐葉土を多めにすき込み、緩効性の粒状肥料を混ぜます。
鉢植えは、市販の培養土に緩効性の粒状肥料を加えます。
■植え付け
庭植えは、株間15センチで植えつけます。
鉢植えは、5号鉢に1株植えつけます。
幼苗期の水不足は育成が悪くなるので注意してください。
■肥料
11月~2月は月に1~2回液肥を施します。春になったら化学肥料を2ヶ月に1回ほど与え、育成に合わせて月に1~2回程度液肥を与えます。
■水やり
庭植えは、表土が乾いたら水やりをします。冬は2~3日に1回くらい。
鉢植えの場合は早めに水やりをすること。
■病気と害虫
灰色カビ病は、花がらや枯れ葉をこまめに処理することで予防します。
アブラムシ、ハダニには薬剤を散布してください。
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