阪神淡路大震災を経験した私が、地震から身を守る方法を解説します
2015/07/16
阪神淡路大震災を経験した私ですが、地震の恐ろしさを未だに忘れることはできません。そんな私が、私の体験に基づいた地震対策について解説します。
■地震が起きたら
揺れを感じたら、まずは自分自身の身を守りましょう。自宅、職場、車や電車の中など状況にあわせて、適切な方法で自分自身の安全を確保することです。
★家の中では
テーブルなどの下にもぐるか、座布団やふとんなどで頭を保護する。
★路上では
窓ガラス、瓦、看板などの落下物からカバンなどで頭を守り、公園や空き地など広い場所に避難する。
★エレベーターの中では
各階のボタンをすべて押し、停止した階で降りる。もし、エレベーターの中に閉じ込められてら「連絡ボタン」を押して係員の指示に従う。
★電車やバスの中では
つり革や手すりにしっかりとつかまり。慌てて外に出ないこと。係員の指示に従って避難する。
■家の耐震化について
阪神淡路大震災の犠牲者の8割は、住宅の倒壊になどによる圧死、窒息死でした。あなたが住んでいる家の耐震化についてチェックしてください。
昭和56年以前(新しい建築基準法の改正以前)に建てられた住宅は耐震診断と必要に応じた耐震改修を行いましょう。
あなたの大切な家族を守るためにも、まずは住宅の耐震化をしましょう。耐震診断や耐震改修には補助制度があります。市町村に問い合わせてください。
★建てられた年代
昭和56年に建築基準法が改正されました。それ以前に建てられた家は要注意です。
★過去の災害履歴
その家が過去に地震、風水害、火災などに見舞われた場合、外見からは分からないダメージを受けている場合があります。
★地盤
地震の時は地盤が軟弱であるほど揺れが大きくなります。埋立地、低湿地、造成で盛り土した場所、液状化の可能性がある砂質地盤などは注意です。
★建物の基礎
木造住宅の場合、鉄筋コンクリート造りの基礎で、建物としっかりと一体となっていれば強い基礎といえます。
★建物の壁
木造住宅は、壁の量が多いほど揺れに強いと考えられます。建物の四隅に程よく配置されていることも重要です。家の一面がほとんど窓といった造りは要注意です。
★建物の状態
家の土台が腐っていたり、シロアリ食われていたりすると危険です。柱や梁のゆがみ、窓や襖んどの建てつけの悪さも要注意です。
■室内の安全対策
阪神淡路大震災でも、室内のテレビやタンス、食器棚、本棚など重い家具でも室内を飛んだり倒れてきました。この時の人身被害の多くが、家具類の転倒や落下が原因でした。食器やガラス製品などは割れ、床に飛散しますので、室内はとても危険な状態となります。
★危険個所の確認
地震が起きたら、家具が倒れて玄関やドアをふさいだり、ガラスが床に飛び散ります。安全に避難できるように確認が必要です。
★家具配置の工夫
不要な家具は思い切って処分しましょう。また、倒れてきても下敷きにならないように配置を考えてください。
タンスの上に危険な物、重い物などを置かないようにします。
特に、寝室には大型家具はできるだけ置かないようにしてください。どうしても置かなければいけない場合は、地震の時、その家具が倒れてきても大丈夫なように位置を工夫したり、丈夫な転倒防止器具でしっかりと固定するなどしてください。寝ているときに地震がおきると、とっさに自分自身の体を守る行動ができないものです。
和箪笥など上下に分かれる場合は、分けて使うことがおすすめです。
★家具の固定
本棚では事典などの重いものは下のほうに置いてください。タンスなど家具を固定する場合は、L字金具やワイヤーなどで固定します。
上下に分かれているタイプのものも金具で固定してください。
★収納物の飛散防止
食器棚の扉にラッチなど扉開閉器具を取り付けたり、吊り下げ式の照明を補強します。食器棚や窓にガラス飛散防止フィルムを貼り破片が飛び散るのを防ぎましょう。
大きな地震がおきると、室内の食器やコップなどガラス製品が床一面に飛び散り、素足で歩くのはとても危険な状態となります。
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