桜　散る

昨日の日曜日はあいにくの雨模様でお花見もできませんんでした。
今日は昼間は曇り空でしたが、夜になり強い風と雨が降り桜も散ってしまったかもしれません。

私なりに考えてみました。

まず、寒い冬が終わり春が来た開放感に、桜のあの淡いピンク色はとても似合います。

桜が真紅色だったり濃い紫色だったらどうでしょう（笑）

やはり、あの淡いピンク色だから桜は美しいのです。
桜が満開に咲いていても、桜の木に葉が出てくると桜の木のイメージもだいぶ変わります。

桜の花が満開でも、桜の木の葉も一緒に出てくると何か普通の木の感じになってしまうんですね。

桜の花が人を魅了するのは、木が花だけで満開になるからだと思います。
こういう咲き方をする木は桜くらいしか私は知りません。
昼間にみる桜も良いのですが、夜桜はまた桜の別の魅力を見せてくれます。

特に月の明かりでみる桜の美しさは特に感動します。
一人静かに誰もいない公園で、夜桜を楽しむのも私の楽しみです。

万葉集

春日にある　御笠(みかさ)の山に　月も出でぬかも

佐紀山に　咲ける桜の　花の見ゆべく

古代でも夜桜の美しさに感動していたようです。

伊勢大輔・詞花和歌集 一春

いにしへのならのみやこの八重桜　 けふ九重ににほひぬるかな

この和歌も有名ですね。

古今和歌集

春霞 たなびく山の 桜花 うつろはむとや 色かはりゆく
春霞に桜の淡いピンク色がさらに薄くなり幻想的な風景です。