在宅ケアで利用できる介護サービスとは
2015/05/25
訪問介護とは、ホームヘルパーなどが自宅に来てくれて家事や介護を手伝ってくれることです。在宅ケアの中心となるサービスで「要支援の人」も、「要介護の人」も受けられるサービスです。しかしリハビリなどの医療行為はできません。利用者本人の支援をするものなので、ホームヘルパーにそれ以外の仕事をたのむことはできません。
■要支援の訪問介護
★ 要支援の人にはできない部分をサポートする「介護予防訪問介護」サービスです。
★ 身体機能の低下を防ぐことが目的で、ヘルパーがすべてを介護することはしません。
★ 訪問介護と通所介護の基準は各市区町村により異なります。
■要介護の訪問介護
要介護の人のためのサービスは「入浴」「排泄」「食事介助」などの身体介護と、「掃除」「調理」「洗濯」などの生活援助を行います。
■デイサービスとは
日帰りで施設に通って、食事や入浴などのサービスを受けられます。自宅まで施設の車が迎えに来てくれますので気軽に利用できます。家に閉じこもりがちな老人には、他人とふれあうという効果があります。
■デイケアサービスとは
理学療法士や作業療法士などの専門家の指導によるリハビリの医療サービスもあります。認知症専門のデイケアを行う施設もあります。
■ショートステイとは
介護する家族などが病気や留守などのとき、お年寄りを施設で預かってもらえるサービスです。介護者の休養のために利用するケースも増えています。
■短期入所生活介護
特別養護老人ホームで提供されているショートステイサービスです。ほかの入所者と同じように入浴や食事などの生活をすることにより、在宅で閉じこもりがちの老人の社会性を身につける時間ともなります。
■短期入所療養介護
医師や看護師、理学療法士などのスタッフがいる施設でのショートステイです。
■利用料の負担軽減策として、「高額医療、高額介護合算療養費制度」があります。同じ世帯で医療と介護の両方を利用した場合自己負担限度額を超えた場合に、 申請すると限度額を超えた分が支給されます。「自己負担限度額」はそれぞれの所得や年齢により設定されます。
■介護保険の利用料の負担が大きくなった場合、料金の一部が払い戻される制度があります。同じ月に一定の上限を超えたとき、申請をすると「高額介護サービス費」として利用料の一部が払い戻され。これは、国の制度に基づき各市区町村が実施するもので、お住まいの市区町村によって条件や金額が異なります。
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