韓国艦艇が自衛隊機に照射した「火器管制レーダー」と「警戒用レーダー」の違いとは
射撃統制システム( fire control system, FCS)は、射撃統制を行うためのシステムです。
海戦分野では射撃指揮システム、陸戦分野では射撃統制システム、航空戦分野では火器管制システムと称されます。
火器管制レーダーは艦艇や航空機などから砲弾やミサイルを発射する直前に目標の位置や速度を正確につかむために使用されるレーダー、「FCレーダー」とも呼ばれます。
ミサイルや火砲を発射する際、目標の距離や針路、速力、高度などを正確に捕捉し自動追尾する「ロックオン」に用います。発射ボタンを押せば攻撃可能な状態となります。
米軍など諸外国の軍隊なら敵対行為とみなし、このレーダーで照射を受けた際には即座に撃沈させる場合もありえます。
自衛隊を含む軍事用の艦艇や航空機は一般に、ミサイル等の攻撃を回避するため、このレーダーで照射を受けた際にただちに感知する逆探知装置を搭載しています。
海軍艦艇で使われるレーダーは大きく分けて2つに分類することができます。
一つは、敵の艦船や航空機がどこにいるのか探索するために使用する「警戒用レーダー」。
そしてもう一つが、ミサイルを発射するときに、攻撃対象物との正確な距離等を計測するための「火器管制用レーダー」です。
警戒用レーダーと火器管制用レーダーでは、使用目的が違うので火器管制用レーダーの方が使用する電波の周波数が高くなります。
また、火器管制用レーダーは、ミサイル発射後も対象物が移動しても軌道修正するためにレーダー波を照射し続けます。
そこで、火器管制用レーダーを感知すると、照射された艦船等は自動的に警報を発する装置が搭載されています。
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