「悪魔を放った」と、メーガン妃の発言に 英国のマスコミは大激怒　

メーガン妃のアメリカのCBSのインタビューで「王室で差別的な扱いを受けていた」との発言に対して、エリザベス女王が声明を発表しました。
 
 
メーガン妃はこのインタビューで「『息子に警護や称号は与えられない』と妊娠中に言われた。肌の色がどれだけ濃いのか懸念する話もあった」とあかした。

メーガン妃の母親はアフリカ系アメリカ人です。長男の肌の色について、妊娠中に王室内で懸念する声があったといいます。

このインタビューは、アメリカで放送されたあと、8日にイギリス国内で放送され、1100万人以上が視聴しました。
 
 

メーガン妃の「王室内で人種差別があった」と告発する発言に、イギリスメディアは賛否の論調が湧きあがりました。

テレグラフ紙：「女王陛下への敬意をどれほど並べ立てようと、ヘンリー王子夫妻はイギリス連邦を揺るがす悪魔を放った」

デイリー・メール紙：「何てことをしてくれた」

ガーディアン紙：「衝撃的な人種差別の告発で王室は危機的な状況に」

イギリスの有名司会者、ピアーズ・モーガン氏はツイッターで『女王と王室に対する完全に恥ずべき裏切りだ』と発言。
さらに、彼は自身の番組でも、メーガン妃批判を繰り広げ、視聴者からの批判が殺到し番組を降板する事態となった。モーガン氏は記者団に「言論の自由を信じている」と訴えました。

 
 
これまでメディアから数々のバッシングを受けてきたメーガン妃ですが、インタビューのなかで、事実と違う報道をされても王室からサポートがなく、自殺も頭をよぎったと語っています。

また、放送後、新たにツイッターで公開されたインタビューで、ヘンリー王子は王室を離れた理由について、人種差別が大きかったとしています。
 
 
メーガン妃のインタビューがイギリス国内で放送された翌日、王室はエリザベス女王の声明を発表しました。

エリザベス女王：「ヘンリーとメーガンにとって、この数年が、どれほどつらいものだったか、その全容を知り家族全員が悲しんでいます。とりわけ人種の問題を懸念しています。記憶が食い違う部分があるかもしれませんが、問題を深刻に受け止め、家族の中でプライベートに対応します」

人種差別的な発言をしたのは、一体、誰なのかと詮索が続くなか、インタビューしたオプラ・ウィンフリーさんは、エリザベス女王夫妻はそうした会話に加わっていなかったとしています。
 
 
ヘンリー王子夫妻の告発を、イギリス国民はどう受け止めたのでしょうか。

世論調査では
『王室に同情する』と答えた人が36％、
『夫妻に同情する』は22％、
『どちらにも同情しない』が28％と割れています。

若者は夫妻に同情的な人が多い一方、高齢者は圧倒的に王室に同情的です。
 
 
イギリスのヘンリー王子夫妻が王室内での差別的な扱いを告白したことを受けて、英国でのロイヤルファミリーへの好感度が軒並み下落しています。

イギリスのデイリー・メールの世論調査では、エリザベス女王の好感度が去年に比べてやや落ちたほか、チャールズ皇太子は13ポイントも下げました。さらに、告白したヘンリー王子夫妻も好感度を落としています。