陸上自衛隊 89式装甲戦闘車
2016/12/24
89式装甲戦闘車(Type-89 armored combat vehicle)は、日本の陸上自衛隊が運用する歩兵戦闘車(IFV)である。
愛称はライトタイガーといわれるが、部隊内ではFVとも呼ばれる。
■陸上自衛隊 89式装甲戦闘車
全長 6.8m
全幅 3.2m
全高 2.5m
重量 26.5t
乗員数
3名+兵員7名
装甲・武装
主武装
90口径35mm機関砲KDE
副武装
79式対舟艇対戦車誘導弾発射装置×2
74式車載7.62mm機関銃
速度 70km/h
エンジン
三菱6SY31WA型
水冷4サイクル直列6気筒ターボチャージド・ディーゼル
600hp
懸架・駆動
トルクコンバーター前進4速後進2速
行動距離 400km
出力重量比 22.22hp/t
■89式装甲戦闘車の兵装
主武装に、エリコン社の90口径35mm機関砲KDE(日本製鋼所ライセンス生産)を備えている。エリコンKDE 35mm機関砲は、低高度防空用として有名なエリコンKDA 35mm機関砲をもとに砲尾を短縮するなどして軽量化したものである。
使用する弾薬は35x228mm弾、APDS(装弾筒付徹甲弾)やHEI(焼夷榴弾)等の弾種が用意されており、APDSはは撃角90°距離1,000mで80~90㎜の装甲を貫通、撃角60°の場合射距離400mで70㎜、1,000mで40mmの貫徹力を持つ。航空機への対空射撃も行える。即応弾はAPDSとHEI各17発の合計34発。17発入りのマガジンを用い、それぞれ砲の左右から給弾する方式となっている。
砲塔両側面には各1基ずつの79式対舟艇対戦車誘導弾(通称「重MAT」)発射装置を装備している。重MATは対戦車用はもちろんのこと、対上陸用舟艇用の弾頭もある。重MATの再装填は車外より行なう。弾数は4発で、内2発はランチャー内部、残りは車内弾薬庫内で保管し、発射後に射手が自ら再装填を行う。
このほか、副武装として機関砲同軸に74式車載7.62mm機関銃を装備するほか、砲塔両側面に発煙筒を4基ずつ装備する。
また、砲塔上部前面には、車長及び砲手用の照準サイトがそれぞれ設けられている。
■89式装甲戦闘車の配備
配備部隊は第7師団第11普通科連隊の第1・3・5中隊と、富士教導団普通科教導連隊の第1中隊となっている。
その他には、第1陸曹教育隊普通科教育中隊と武器学校にも少数が配備されている。
■89式装甲戦闘車の動画
陸上自衛隊 10式戦車究極の合同演習「雷神」の動画
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