新津春子 「羽田空港のカリスマ清掃員」彼女の経歴とは？

新津春子さんは「羽田空港のカリスマ清掃員」としてあるテレビ番組で放送され、その後、彼女への取材以来が世界中から殺到したそうです。
そうして、今や道徳の教科書にも掲載されているほどの有名人となりました。
新津春子さんが働いていた羽田空港が世界一きれいな空港に選ばれるようになったのも、彼女のような素晴らしい人達が仕事をしているからなのでしょうね。

■新津春子さんの経歴は波乱万丈だった

新津春子さんの生い立ちを簡単に紹介します。

新津春子さんは１９７０年中国の瀋陽に生まれました。中国名は「郭 春艶」。
新津春子さんの父親は日本人中国残留孤児で、母親は中国人です。
高校生になるまで中国で生活をしていました。

１９７２年に、日中国交正常化が実現します。

１９８７年に新津春子さんの家族は日本に移住。
新津春子さんは現在結婚して「新津」姓となっていますが、日本に移住した際にの姓は「田中」でした。
この「田中」を名乗った理由は、日中国交回復をした田中角栄にあやかってのことだそうです。

新津春子さんが１７歳の時、東京都内の高校に編入しましたが、中国語しか話せなかったので苦労したそうです。
そうして、家計を少しでも助けるために見つけたバイトがお掃除のアルバイトでした。
この掃除の仕事が新津春子さんの人生を大きく変える切っ掛けとなるのです。

１９８９年（平成元年） 高校卒業後　音響機器メーカーに就職。しかし清掃のアルバイトは続けていたそうです。
３年後には音響機器メーカーを退職。職業訓練施設で清掃の技術と知識を学ぶ。

１９９５年、２５歳　日本空港テクノ株式会社に入社。

同年、ビルクリーニング技能士の国家資格を取得、清掃作業監督者の資格も取得。

１９９７年の「全国ビルクリーニング技能競技大会　東京予選」では２位になり、全国大会の出場権を獲得。

この予選会で２位になった時に「あなたには優しさがない」「次の人が使うことを考え感謝の気持ちを込めて清掃することが大切」と言われたのです。
これが新山春子さんの清掃に対する意識を変えるきっかけとなったそうです。
そうして２か月後の全国大会では見事に優勝しました。新津春子さん２７歳の時でした。

１９９８年、新津春子は２８歳の時に結婚。結婚を機に「田中」から「新津」の姓に変わりました。
現在の新津春子さんは、環境マイスターとして後輩の指導にあたっているそうです。